真理は少数派に宿る

真理は少数派に宿る、
この言葉は少し婉曲に過ぎる。
多数派は真理に辿り着くことがない、
これが真理だ。どうだ、泣きたくなるだろう。
故に、大衆社会では常に大劣化仮説は成立する。

真理に辿り着けない多数派が権力を掌握するのだから、
そこでは常に誤った判断が繰り返し採用され続けるだろう。
最初から、世のなかがよくなろうはずなどないのである。

選良というのはあってしかるべきものなのだ！
大衆社会ではミクロの改善はあっても、マクロの改善はありえない。
経済成長するにしても、しないにしても、社会はただ崩壊だけを目指して進む。

これは別に、私が悲観主義者だから、こう考えるのではない。
私は楽天主義者だから、あらかじめこう覚悟しておきたいのだ。
それでもお前は笑えるか？　そういうことだから。